在宅介護をされているみなさん、日々のお食事でお困りではありませんか?
ただでさえ毎日の献立には頭を抱えるものです。
それが介護食となると、形態を考えたり手を加える必要があったりしてその労力は想像を越えます。
もちろん介護は食事だけではありません。
日々の生活全てに労力を費やさなくてはいけないのです。
忙しい毎日の中、食事・排泄・清潔などやることは本当にたくさんあります。
大切な親のため、家族のためといっても介護している方もひとりの人間。
エネルギーが切れてしまってはなにもできなくなってしまいます。
そうなる前に少しでも楽な方法を取り入れたいところです。
また同居だけではなく、離れて暮らすご家族に対しても安心して利用できるサービスがあったら最高ですよね。
今では介護保険を利用したサービスは多種多様にあります。
生活介護はヘルパーさんに依頼することもできます。
ただ介護度によってヘルパーさんを利用できる時間には限りがあるのをご存じですか?
自宅で介護を必要とする方の介護度は、要支援1〜要介護3程度が多いため、毎日の食事の支援をしてもらうことは時間的に難しいのが現実です。
では食事面への負担を減らすにはどうしたら良いのでしょう?
その答えは宅配食。
つまり「宅食」です。
「宅食」と聞いてみなさんは何をイメージしますか?
僕がまず思いついたのは、「ワタミの宅食」です。
自宅へお弁当を届けてくれるサービスということは分かりますが、その他の特徴は?
と聞かれると
ん~
それ以上の説明は難しい。
そこで今回は、意外と知られていないワタミの宅食の特徴についてまとめてみます。
そもそもワタミの宅食ってなに?
高齢者向けの宅配弁当サービスでしょ?
僕はそう思っていました。
高齢者のために定期的にお弁当を自宅に届けてくれるサービス。
間違いではありませんが、この「高齢者向け」という解釈は誤りでした。
もちろん高齢者の方にとって利用しやすいサービスではありますが、対象者は高齢者のみではないのです。
小さいお子さんから高齢者の方まで、どなたにでも食してもらうことができるのがワタミの宅食の特徴の一つです。
「宅食」という言葉には栄養バランスのとれたお弁当やお惣菜を自宅まで届けてくれるという意味合いがあります。
栄養バランスのとれたお弁当と聞くと、子どもさんに食べさせたくなったり自分でも試してみたくなりますよね。
高齢者の方はもちろん、家族みんなで利用することができる。
それが「ワタミの宅食」なのです。
ワタミのこだわり
ワタミの宅食の献立は全て専任の管理栄養士が設計し、プロの料理人が調理しています。
一番人気の「まごころおかず」
・1食あたり20品目以上の食材を使用
・塩分は1食あたり3.5g以下(食塩相当量)
・カロリーは400kcalを基準(おかずのみ)
・100g以上の野菜を使用
・1食あたり670円
少食の方向けに「まごころ小箱(小)」
・1食あたり8品目以上の食材を使用
・塩分は1食あたり1.5g以下(食塩相当量)
・カロリーは250kcalを基準(ごはん付き)
・1食あたり390円
しっかり食べたい方向けに「まごころダブル」
・1食あたり15品目以上の食材を使用
・塩分は1食あたり4.5g(食塩相当量)
・カロリーは500kcalを基準(ごはん付き)
・タンパク質15g以上
・1食あたり750円
噛む力や飲み込む力が弱くなってきた方向けに「介護食」
<やわらかおかず>
・カロリーは1食あたり200kcalを基準
・タンパク質8.0g以上
・塩分は1食あたり2.0g以下(食塩相当量)
・1食あたり710円
<ムース食>
・カロリーは1食あたり250kcalを基準
・タンパク質13.0g以上
・塩分は1食あたり1.5g以下(食塩相当量)
・1食あたり690円
まごころおかず | まごころ小箱(小) | まごころダブル | やわらかおかず | ムース食 | |
カロリー 1食あたり | 400kcal おかずのみ | 250kcal ごはん付き | 500kcal ごはん付き | 200kcal おかずのみ | 250kcal おかずのみ |
塩分 食塩相当量 | 3.5g以下 | 1.5g以下 | 4.5g以下 | 2.0g以下 | 1.5g以下 |
価格 | 670円 | 390円 | 750円 | 710円 | 690円 |
どのメニューを選んでも使用している食材が豊富で見た目も鮮やか。
さらに栄養バランスを考えられたお弁当やお惣菜が自宅へ届けられます。
種類も豊富に取り揃えられているため、食べる方の嗜好に合わせた選択ができる点はうれしいですね。
自分でこれらを網羅した食事を準備するのはかなり難しいです。
毎日の夕食にワタミの宅食を取り入れたら、偏りがちな栄養バランスを整えることができること間違いナシ。
更に、カロリー計算もされているためダイエット中の方にもおすすめできますね。
高齢の方は食が細くなる傾向にあるため、少なめの量が準備されている所に僕は愛を感じます。
お財布にやさしい…
かどうかは個人差がありますが、検討してみる価値アリだと思いますよ。
しかし、摂食機能のレベルは実は細かく分類されます。
やわらかおかずとひと言で言っても、そのレベルは「容易に噛める~噛まなくて良い」まであります。
高齢者の方の食べる機能に適した食事を検討したい方にとっては、ワタミの宅食の分類のみでは少し物足りなさを感じるかもしれません。
そこでご紹介したいのが「やわらかダイニング」
食べる方の機能に合わせて3つのコースを選ぶことができます。
ワタミの宅食よりも細かく分類されているため高齢者の食のレベルに合わせて選択することができます。
嚥下機能に不安をお持ちの方は、やわらかダイニングを試してみるのもひとつの手ですよ。
実際の口コミもありましたので、参考にしてみてはいかがですか?
ワタミのお届け頻度と価格
毎日または指定した日にお届けしてくれます。
冷蔵なので解凍の手間もなく、届いたその日に食べることができます。
「まごころ手鞠」
日替わり5日間コース(月~金)2650円(1食あたり530円)
「まごころおかず」
日替わり5日間コース(月~金)3350円(1食あたり670円)
「まごころダブル」
日替わり5日間コース(月~金)3750円(1食あたり750円)
「まごころ御膳」
日替わり5日間コース(月~金)3150円(1食あたり630円)
「まごころ小箱」
日替わり5日間コース(月~金)2650円(1食あたり530円)
「まごころ小箱(小)」
日替わり5日間コース(月~金)1950円(1食あたり390円)
まごころ手鞠 | まごころおかず | まごころダブル | まごころ御膳 | まごころ小箱 | まごころ小箱(小) | |
週替わり 5日間コース | 2650円 | 3350円 | 3750円 | 3150円 | 2650円 | 1950円 |
1食あたり | 530円 | 670円 | 750円 | 630円 | 530円 | 390円 |
毎日はいらないけど週に1回利用したい、週に3回利用したいなどの要望にも応えてくれます。
月〜日(週1日間から)の必要な曜日にお届けすることも可能なので、利用する方のライフスタイルに合わせて利用することができますね。
ワタミのまごころスタッフ
届けてくれるのは「まごころスタッフ」さん。
僕は個人的にこのサービスにとても心惹かれました。
担当の「まごころスタッフ」さんが顔を合わせてお弁当を手渡ししてくれるのです。
定期的に顔見知りの人とわずかな会話を交わす。
たったそれだけ?
と思う人もいるかもしれません。
でも実はとても大切なことなのです。
家族の体調不良にすぐに気づくことができるのはなぜか?
それは「いつも」の様子を知っているからです。
正常が分からなければ異常に気づくことはできません。
いつも会っている「まごころスタッフ」さんが、そんな家族の役割を担ってくれたら高齢者の方にとって、とても頼れる存在になることでしょう。
また、家族の安否を確認することができる「見守りサービス」もありますよ。
ワタミの見守りサービス
ワタミが提供する「見守りサービス」は、まごころスタッフさんがお弁当をお届けした際に、利用者さんの様子をうかがうことから始まります。
体調の確認をしたり、話し相手になってくれます。
その後ご家族にその情報をアプリで共有します。
また、万が一の時には緊急連絡先へ連絡をしてくれるのです。
かゆいところに手が届く、なんてきめ細やかなサービスでしょう。
宅配商品を注文されている方は宅配商品の料金にプラスして、1か月3300円で利用することができます。
気になった方はお試しもあるので検討されてみてはいかがですか?
まとめ
宅食とは、栄養バランスの取れたお弁当やお惣菜を自宅まで届けてくれるサービスです。
特にワタミの宅食は、高齢者の方のみではなく小さなお子さんも対象で幅広い年齢層の方にとって利用しやすい内容になっています。
安全で栄養のある食事を提供したい方にとっては栄養管理士やプロの調理師が携わっている点は、とても魅力的です。
毎日の献立を考える時間も、作る手間も省けることは介護者にとって大きなメリットですね。
まごころスタッフさんによる見守りサービスが受けられることは、他の宅配食と比較しても検討してみる価値アリです。
離れて暮らすご家族のために宅食を利用したい方にとっては、食事も安心も与えてもらえて一石二鳥であること間違いナシ。
食事する方のレベルに合わせた食事形態も用意されているため、摂食機能が低下した高齢者の方にとっても選択肢が広がります。
ワタミの宅食よりも、もっと細かく食べる方の機能に合わせた宅食を探している方はこちらを参考にされてみてはいかがですか?
日々の介護の中で毎日繰り返される食事への負担を軽減するため、民間の宅食サービスを上手に利用してみませんか?
そうすることで介護者であるあなたの負担を軽減してくれることでしょう。
大切なご家族の食への楽しみも増すかもしれません。
日常のなかでみなさんの笑顔が増える手助けができれば幸いです。