介護食にうどんを出してもいいのかしら?
たまにはうどんが食べたいな
のどにつまったり、むせたりしないかな?
うどんの介護食って作るのが大変そう
高齢者や介護される人にとって毎日の食事はとても大切です。
健康な体を維持しながら少しでも快適に暮らしていくために栄養バランスを考え、献立も飽きないように工夫しなければなりません。
しかし!!
毎日、3食全てにおいて栄養バランスがバッチリで飽きの来ない献立を完璧に作ることは不可能です。
介護する人も人間なので疲れも出ますし、手を抜きたいと考える日もあります。
そんな時におすすめしたいのがうどんです。
でも、飲み込む力が弱くなった高齢者や介護を必要としている人にうどんを食べさせてもいいのか悩みますよね。
そこでこの記事では介護食としてうどんを食べさせても平気なのか、普通に食べるうどんと介護食用のうどんの作り方の違いをご紹介します。
介護食でうどんは出して平気?
結論から言うとうどんは介護食としてだして大丈夫です。
子供が体調を崩したり、暑い日が続いて食欲がなくなったりしたときもうどんだと意外にも食べられたっていうことありますよね!
ただし、高齢者ならではの気を付けなければいけないポイントもあるのでこのあと解説していきます。
高齢者は食べづらい食品とは
高齢者が食べづらいと感じる食品を下の表にまとめました。
内容 | 食材・料理 |
固い生野菜 | きゅうり、きゃべつ、レタスなど |
繊維が残るもの | ごぼう、たけのこ、セロリ、もやし、パインアップルなど |
スポンジ状 | がんも、はんぺんなど |
酸味の強いもの | 柑橘類、酢の物など |
弾力が強いもの | パン、スパゲッティ、ラーメン、こんにゃくなど |
固くて噛みにくいもの | せんべい、厚みのある肉、リンゴ、梨、柿など |
薄くてペラペラしたもの | 薄切り肉,ハム、かまぼこなど |
まとまりがないもの | そぼろ、焼き魚、炒飯、ピラフ、お茶漬けなど |
のどに詰まりやすい | お餅、こんにゃくなど |
口の中に張り付きやすい | のり、わかめ、きなこなど |
のどへ流れ込みやすい | 水、お茶、みそ汁など |
この表を見ると、気を付けなければいけない食品がかなり多いことがわかりました。
やはりやわらくて口の中でまとまりやすい食品が介護食としてはよさそうですね!
飲みこむ力が弱くなるとどうなる?
老化が進むと食べ物を飲み込む力が弱くなります。
そうなると食べ物が誤って気管に入ってしまってむせてしまったり、飲み込めなくて食べ物が口の中に残ってしまい食事の時間が長くなってしまうのです。
うどんは介護食に向いているのか
麺類はすすって食べますよね?
この『すする』という食べ方はのどの力を使います。
上手にすすれないと気管に入ってしまってむせてしまうので体への負担が大きくなります。
麺は1本が長いので吸い込む力と噛む力が必要になりますし、スープはサラサラして飲み込みずらく具も高齢者には噛みにくい具材が多いです。
では、なぜうどんが介護食に向いているのでしょうか?
うどんが介護食に向いている理由
うどんが介護食に向いている理由は3つあります!
1つずつ解説していきたいと思います。
やわらかい
うどんは麺のやわらかさを好みの固さに調整することができます。
うどんは麺の種類やレシピによってはコシの強いものもありますが、基本的にはやわらかく噛み切りやすいのが特徴です。
のど越しもつるりとしているので、噛むことや飲み込むことが苦手な高齢者の人にとっても食べやすい食材といえます。
エネルギーに変わりやすい
うどんは胃で消化される時間が2~3時間と比較的に短く、おかゆとあまり変わりません。
消化・吸収されやすいので栄養をエネルギーとして取り入れやすい食材です。
普段から介護食を食べている高齢者の1食の量が少ない人や食欲がない時などにうどんをメニューに取り入れるとカロリー不足を補うことができるのです。
アレンジが豊富
うどんの上に乗せる具材を変えることでいろいろな味を楽しむことができます。
具材を変えるだけでアレンジができるので高齢者の人が飽きることなく食事を楽しむことができるのです。
具材を変えるだけで食事の楽しみが増え、作る側もレパートリーが増えるのでとても魅力的ですね!
普通のうどんと介護食のうどんの作り方の違い
普通のうどんと介護食のうどんの作り方にはどんな違いがあるのでしょうか?
- 麺の長さを3~4㎝くらいに切る
- 麺を食べる人に合わせてやわらかくゆでる
- 汁はあんかけうどんのように片栗粉を使ってとろみをつける
(煮込みうどんにして麺をやわらかくするのもOK)
高齢者の人にはトロっとした料理が食べやすいので汁にとろみをつけたり、山芋やとろろと合わせると食べやすくなります。
うどんが熱いとむせる原因になるので少し冷まして食べやすい温度になってから出してあげるのがいいですよ。
うどんを食べやすい長さに切って、汁にとろみをつけるだけで介護食のうどんができあがるなら簡単に作れますね。
レトルト介護食のうどんの紹介
自炊で介護食のうどんを作るのは簡単なものだということがわかりました。
用事があって作れないとか体調が悪くて作れないなどいろいろな理由で楽したいときに活躍するのがレトルトの介護食です。
非常用としてもストックとしても常備しておきたいレトルト介護食ですが、うどんもあったら便利ですよね!
そこで、レトルトのうどんの介護食はどんなものがあるのか調べてみました。
キューピー『やさしい献立』けんちんうどん
引用:キューピーやさしい献立 公式ホームページ
レトルト介護食では人気のキューピー『やさしい献立』シリーズは4段階のやわらかさと豊富なラインアップで介護の負担を軽減してくれるレトルト介護食です。
加熱せずに常温でも食べられるので高齢者の人が自分で食事の準備をすることもできます。
介護する人が忙しい時にはとても便利です。
口コミをご紹介します。
- おいしくて食べやすいみたいだから何度も買っています!
- さすがキューピー!というクオリティの高さ
- 非常食にもなるし、何より味がいいのでストックしておきたい一品
- 食べやすいようにとろみもあって、食べやすい長さに切ってあるのでいつも完食してくれます
- 栄養も味付けもよく、電子レンジで簡単に温められるので重宝してます
ネット通販はもちろん、ドラックストアやスーパーで買えるというのも人気の理由です。
使いたいときにすぐに買えるというのは嬉しいですね。
うどん以外のレトルトもたくさんの種類があるのでストックしておくと便利です。
レトルト介護食専門店 あぐりこまち 稲庭うどん
スマイルケア食「青」マーク基準を満たしている稲庭うどんです。
スマイルケア食「青」マークとは噛むこと、飲み込むことに問題はないが健康維持上栄養補給を必要とする人向けの食品を表しています。
1パウチ200グラムとレトルトの介護食としては量が多めですが、他のレトルトだと量が足りないと思っている人にはおすすめです。
常温のまま食べることができるので非常食やストックとしても便利です。
口コミをご紹介します。
- 自家製粉した米粉を使用しているので安心
- 栄養士さんがいるので安心して食べることができる
- 食べることがだんだん面倒になり始めたがおいしくておかわりするようになった
- 飲み込みやすくておいしい
塩分やエネルギー、栄養バランスを管理栄養士が調整しているので安心して食事を楽しむことができます。
ネットショップのみの販売で、1パウチ税込み324円とほかのレトルト介護食と比べると割高です。
量をたくさん食べたい!とか素材にこだわったうどんが食べたい人にはおすすめです。
おすすめ宅配食
うどんがいくら簡単に自炊できるといっても毎日うどんを出すわけにはいきません。
食べ飽きてしまうし、アレンジにも限界があるし栄養面でも不安になります。
そんな栄養面の不安を解消してくれるのが宅配食です!
自宅に届けてくれるのでわざわざ買い物に行く必要がないし、温めるだけで食べられて後片づけは容器を捨てるだけなのでとても簡単です。
3食の食事のうちの1食だけとか急な用事や体調不良時などの非常用にストックしておくなど使い方はご自身のライフスタイルに合わせることができます。
みなさんにおすすめしたい宅配食を2つご紹介します。
やわらかダイニング
やわらかダイニングの宅配食は噛む力、飲み込む力が弱くなってきた人向けの宅配食です。
やわらかダイニングの特徴をまとめました!
- やわらかさによって3つのコースから選べる
- 赤・黄・緑の様々な食材を使用し、彩り豊かな献立で見た目のおいしさにもこだわっている
- 管理栄養士監修の多彩なメニュー
- 冷凍でまとめて届くのでストックとしても便利
- 初回は送料無料
やわらかダイニングについて詳しく知りたい方は公式ホームページをご覧ください!
実際に食べてみた感想や口コミなどを知りたい方はぜひコチラもチェックしてみてください。
ワタミの宅食
もう1つおすすめする宅配食はテレビCMでよく見かける『ワタミの宅食』です。
ワタミの宅食の特徴をまとめました。
- 専任の料理人と管理栄養士が食材選びから献立、調理法までこだわった宅配食
- 家庭では難しい、塩分やカロリー、品目数に配慮
- 食事の楽しさを大切にしている
- 毎日の食事の配送には冷蔵品のお弁当やお惣菜を、ストックには冷凍のお惣菜をお届け
- 子供と一緒に料理できる食材セットもある
ワタミの宅食について詳しく知りたい方はコチラをご覧ください!
まとめ
うどんはやわらかくて消化が良く、アレンジもたくさんできるので介護食として、積極的に取り入れていきたいメニューにだということがわかりました。
販売されているレトルトの種類が少ないので毎日使うことはできませんが、簡単なので自炊してみたり、アレンジしたりしてうまく活用できると日々の介護が少し楽になることでしょう。