在宅介護をされている方、食事に対する悩みをお持ちではありませんか?
食べることは生きること
「食」は生まれてからその生涯を終えるまで切っても切り離せないものです。
子どもたちは1日に1回必ず
「今日のごはん何〜?」
と聞きます。
大人たちは1日に1回必ず
「今日何食べようかな〜」
「今日の献立何にしよう?」
などと考えるのではないでしょうか?
今はまだ働き盛りの僕ですが、自分が歳をとっても食に対する関心は続くものだと思っていました。
ですが実際は、高齢になると食への関心は薄れていくことが多いようです。
理由は様々ありますが、食べることに苦痛を感じるという声は少なくありません。
そのひとつに嚥下障害が挙げられます。
- 食事のたびにむせてしまう
- 飲み込みにくい
その結果「食べたくない」に繋がってしまうんですね。
ここでは食事が飲み込みにくく、苦痛に感じている方がより良い食事に出会える情報をお伝えします。
嚥下障害って何?
- 口の中に入れた食べ物を噛む
- 飲み込みやすい食塊(しょっかい)にする
- 飲み込んで胃へ送り込む
この3つが僕たちが無意識に行なっている「食べる」という行為です。
嚥下障害は口の中のものを上手く飲み込めない状態のことをいいます。
原因は
- 脳血管障害による麻痺
- 神経・筋疾患
- 加齢による筋力の低下
などが挙げられます。
「飲み込む」という行為には筋力が影響しているということが分かりますね。
のどの筋力が低下することで物が飲み込みにくくなり嚥下障害へとつながるのです。
中でも水分の多いものは注意が必要。
一見、お茶や汁物はサラサラしていて飲み込みやすそうですがこれが落とし穴です。
水分はサラサラしている分、口の中に留まる時間が短いため無意識のうちにのどまで到達してしまいます。
飲み込む準備ができていない状態で飲み込んでしまうとどうなるでしょう?
そう。
むせて咳き込んでしまいます。
この苦しさは誰もが味わった経験があるのではないでしょうか。
嚥下障害のある方にとっては、これが毎日繰り返されるのです。
食べることに苦痛を感じるのも無理はありませんね。
食べやすい食事はどんなもの?
では、筋力が低下している方にとって「飲み込みやすい食事」とは一体どんなものでしょう?
小さく刻んだもの?
柔らかく調理したもの?
いいえ。
飲み込みやすさはとろみの有無で変わるのです。
普段何気なく食べている食事の形態のままだと嚥下障害のある人とっては、とても食べにくいものになってしまいます。
サラサラの水分のままだと飲み込むことに恐怖すら覚えるかもしれません。
では恐怖心を取り払うにはどうしたらいいのでしょうか?
その答えはとろみです。
とろみは大事?
嚥下障害のある方にとってとろみはとても大事です。
風邪でのどが痛い時には、のどごしの良いものを選びますよね。
のどが痛くて食事を食べられない時に自分だったら何を食べるだろう?
何が食べたいだろう?
そのように考えてみると嚥下障害のある人にとって食べやすい食事が思いつくかもしれません。
- おかゆ
- 柔らかいうどん
- プリン
- ゼリー
- 茶碗蒸し
他にもたくさんありますが僕が思いついたのはこの5つ。
共通点は?
ズバリとろみがあるということ。
サラサラよりもとろみがあることで、口の中に留まる時間が延び、飲み込む準備ができてからゴクンと飲み込むことができます。
結果、嚥下が追いつかずむせてしまうことが減るのです。
嚥下障害をお持ちの方にとってとろみは飲み込む行為をサポートしてくれる大切なアイテムです。
特にお茶や汁物にはひと工夫しましょう。
簡単にとろみをつけることができる魔法の粉があります。
とろみの付け方にも程度があります。
過度なとろみは逆に飲み込みにくさを感じてしまします。
適度なとろみをつけることにより手作りのお味噌汁がとても食べやすいものに変化しますよ。
詳しい使用方法はこちらをご参考に。
どこで手に入る?
とろみ剤はドラッグストアの介護コーナーにも揃えられているので容易に手に入れることができます。
ただ、何にでもとろみ剤をかけるというわけにはいきません。
魚も食べて欲しいけど…煮魚にとろみ?
たまには揚げ物で…唐揚げにとろみ?
野菜も摂らなきゃ!…サラダにとろみ?
ん~
あまり食欲をそそられませんね。
とろみが大事なことは分かったけれど、とろみ剤だけに頼るといまいちメニューの想像がつきませんよね。
そんな時は宅配食がおすすめです。
食べる人の嚥下機能に合わせた食事を自宅まで届けてくれます。
メニューを考える必要もありません。
安心して食べられる栄養満点の食事を冷凍食として常備することができます。
なにより、特別な手を加えずに食べる人にとってストレスなく食せる形態であることが一番の魅力です。
そんな人気の嚥下食宅配はこちら
・やわらかダイニング「やわらか宅配食」
- 噛む力、飲み込む力に合わせて3段階でメニューを選ぶことができます。
- 栄養面を考慮したメニューで、毎日でも飽きずに食べることができます。
- 食べやすさのみならず、彩り豊かな食材を使っており見た目からも食欲をそそります。
・メディカルフードサービス「やわらか食」
- 管理栄養士監修で栄養面への配慮が抜群です。
- 飽きのこない豊富なメニューを取り揃えています。
- 彩りや風味、栄養素を壊すことなく見た目はそのままに柔らかく仕上げています。
・食卓便
- 献立は管理栄養士作成で安心です。
- 主菜1品+副菜4品で満足感があります。
- お肉もお魚も見た目のおいしさをそのままに歯茎でも潰せる柔らかさに仕上げています。
全てにおいて温めるだけという手軽さは有難いですね。
在宅介護をされている方の負担軽減になること間違いなしです。
利用した人の感想も気になるところ。
こちらを参考にしてみてはいかがですか?
もちろん家庭で手作りしたお料理にとろみ剤を利用するのもアリですよ。
家庭の味を食べやすい形で提供する。
家族への愛情が伝わってきます。
まとめ
食べるとむせるから食べることが怖い。
時間をかけて作ってくれたのに残しては申し訳ない。
食べて欲しいけど食べてくれない。
食べることで苦痛を与えたくない。
これらは家族を思えばこそ出てくる葛藤でしょう。
食事の時間が楽しみになるためには少しの工夫が必要です。
- 食べる人の機能に合わせた食事形態の選択
- 普段食べている食事を食べやすい形態にするためのアイテムの使用
- 民間が提供している宅配食の活用
ひとりで頑張ろうとせず、様々な資材をフル活用しましょう。
食事の選択肢の幅がグッと広がります。
飲み込むことへの恐怖心をとろみが取り除いてくれます。
そうすることで在宅介護をしている方、されている方ともによりよいお食事タイムが訪れるのではないでしょうか。