親が高齢になって要介護になってくると、心配や負担が増えてきますよね。
特に毎日の食事は単にお弁当を買ってあげればいいというものではありません。
というのも、かむ力や嚥下能力、制限食など、要介護者の食事はその人に合わせたものを考える必要があります。
そんな時、要介護のあなたのご家族がすぐに食べられる宅配食があったら、負担が随分減ると思いませんか?
というわけで、今回は宅配介護食を選ぶポイントと、大阪市内で利用できるサービスを3つご紹介します。
宅配介護食を選ぶポイントって?
それではまず、宅配の介護食を選ぶポイントについて確認していきましょう。
やわらかさの対応について
介護食で大事な要素の1つ目、それは柔らかさです。
食事の柔らかさの対応は企業により様々ですが、普通食~ムース状までを4段階くらい用意している場合が多いです。
制限食の対応について
制限食と言えば、塩分、糖分、タンパク質など病状により異なる成分が制限されていますよね。
介護食宅配サービスがこうした各種制限食に対応しているかどうかですが、これも企業によります。
ちなみにキューピーの「やさしい献立」は有名ですが、制限食に対応していません。
ひとまず、介護食を謳っていても、必ずしも制限食に対応しているとは限らないことを抑えておくといいでしょう。
保存方法について
「宅配してくれるのはいいんだけど、それって冷蔵?冷凍?」と疑問に思われたかもしれません。
これに関しても、企業によって冷蔵、冷凍どちらになるかは対応が異なります。
ちなみにそれぞれのメリット、デメリットまとめると以下の通りです。
メリット | デメリット | |
冷凍 | 消費期限が長い | 解凍に少し時間がかかる |
冷蔵 | レンジでの温めが短時間で済む | 消費期限が1~2日 |
こう考えると、毎日決まった時間に家に誰かが在宅している家庭でないと、冷蔵の宅配食は利用しづらい面もあるかもしれません。
配送システムや配送料について
宅配食の配送に関しては、大抵の宅配食は定期購入で配送料が無料または半額になる特典がついています。
一時的な利用ならまだしも、長期で利用するならこの特典の有無は大きなコストの差になってきます。
なので宅配食を選ぶ際には配送料に関する料金システムにも注目しましょう。
また、置き配に対応しているかも生活スタイルによっては重要な指標です。
大阪市内で利用できるおすすめ介護食宅配サービス
それでは、宅配の介護食について基本的なことをお伝えしましたので、次は大阪市内で利用できるおすすめの宅配食サービスを3つご紹介します。
やわらかダイニング
やわらかダイニングは介護食に力を入れている宅配食サービスで、冷凍のお弁当が届きます。
食事のやわらかさは「ちょっとやわらかめ」「かなりやわらか」「ムースやわらか」の3段階あり、制限食にも対応しているので「食べられるものがあるかどうか」を心配する必要はありません。
また、やわらかダイニングは管理栄養士がメニューを監修しているのみならず、なんと食生活の相談にまで乗ってくれます。
昨今、宅配食で管理栄養士が常駐しているのは珍しくありませんが、食生活の相談にまで乗ってくれるのはやわらかダイニングの強みと言えるでしょう。
あと、送料を含んだ料金面に関してですが、定期購入なら送料が半額(770円 → 385円)になり、お届け間隔も「毎週1回」「2週間に1回」「3週間に1回」「毎月一回」の4段階から選べます。
また、定期購入の場合は一回あたりのお届け食数は7食、14食、21食ですが、参考までに、送料込みで一食あたりの単価を表にしました。
送料込みの金額(税込み) | 単価(小数点切り捨て) | |
7食 | 5353 | 764 |
14食 | 10213 | 729 |
21食 | 14965 | 712 |
上記の通り、7食と14食では単価の違いが大きいので、もしもやわらかダイニングを利用するのなら14食以上からがおすすめです。
なお、やわらかダイニングの実食レポートもありますので、味が気になる場合は参考にしてみてください。
ワタミの宅食
ワタミは居酒屋のイメージがありますが、宅配食事業も手掛けています(お弁当は冷蔵です)。
公式ページ内に介護食のカテゴリがあるので、そこからご自身の目的に合ったものがあるかどうかすぐに判断出来ます。
まず、食事のやわらかさは「やわらかおかず」と「ムース食」の2段階のみです。
また、ワタミは制限食には対応してないので、制限食が必要な場合は選択肢から外れてしまいます。
ちなみに定期購入による送料割引プランは介護食に適応されておらず、大阪の場合は送料800円がそのままかかります。
なお、ワタミの介護食は以下のように、全て8食セットの商品です。
その価格ですが、やわらかおかずが8食で税込み5680円、ムース食が8食で税込み5520円です。
つまり送料込みでの1食あたりのコストはやわらかおかずが810円、ムース食が790円となります。
最初にご紹介したやわらかダイニングに比べて少々コストが高いです。
ただ、制限食を必要としないなら、あとは味や好みの問題ですので、以下の口コミ記事なども参考にしてみてください。
まごころ弁当 大阪中央店
要介護の親御さんと同居が難しいし、宅配食を手配しただけでは心配・・・
中にはそういう事情を抱えた方もいらっしゃるかもしれません。
そういう事情をお持ちの場合、宅配食業者が安否確認までやってくれたら、とても安心できると思いませんか?
3番目にご紹介するまごころ弁当大阪中央店がまさに、安否確認までやってくれる地域密着型の宅配食サービスなんです。
しかも、お弁当を注文した場合の安否確認は無料で、安否確認のみでも1回275円の激安料金なので、食事以外の利用価値があります。
ちなみに、安否確認のサービスは「大阪市生活支援型食事サービス」の対象者である必要がありますが、介護認定されている大阪市在住の方は対象なので、大阪市内の方なら問題ありません。
さて、肝心の食事の方は、冷蔵のお弁当で、やわらかさは普通食とムースの2段階、制限食メニューありとなっています。
一食あたりの単価に関しては、まず以下の画像をご覧ください。
上記は普通食の商品画像ですが、お弁当が一般料金の時点で安めなのに、大阪市生活支援型食事サービスの対象者の料金はさらに安くなっています。
しかも、まごころ弁当大阪中央店は配送料が無料です。
なお、制限食は一般料金で700円を超えていますが、大阪市生活支援型食事サービスの対象者だと600円前後となります。
大阪市内在住であれば、まごころ弁当は本日ご紹介した中ではコスパ最強だと思います。
惜しい点を挙げるなら、やわらかさが2段階しかないことと、お弁当は日替わりなのでメニューを選べる自由度が低いことくらいでしょう。
配達対応エリアに関しては、以下の画像を参考にしてください。
まとめ
今回は、宅配介護食について基本的なことをご説明し、大阪市内で利用できる宅配食サービスを3つご紹介しました。
その特徴を表でまとめておきますので、参考にしてみてください。
やわらかさの段階 | 制限食対応 | 冷凍/冷蔵 | 送料込み単価 | |
やわらかダイニング | 3 | 〇 | 冷凍 | 712~764円 |
ワタミの宅食 | 2 | × | 冷蔵 | 790~810円 |
まごころ弁当大阪中央店 | 2 | 〇 | 冷蔵 | 430~700円 |
また、それぞれ表に書ききれない強みや惜しい点などもありましたので、検討する材料にしていただければと思います。
あなたにぴったりの介護食宅配サービスが見つかる手助けになれば幸いです。